【片麻痺自主トレ】家でできる杖を用いた腕の訓練②
前回に引き続き、「杖を用いた腕の自主トレ」を紹介します。
今回は、横向きバージョンです。
【手順1】
ベッドで麻痺側を上にした横向きになり、杖をつかみます。
【手順2】
腕を挙げながら、杖を前後上下に動かしていきます。動かせる範囲で大丈夫です。
※この時、杖が滑ってしまうことがありますので、「杖を床に押し付けながら杖を前後に倒す」という点を意識してみて実施してみてください。
◎上下に動かす
◎前後に動かす
※前に動かすときは、肘を伸ばし肩甲骨を突き出すようにします。肘を曲げる時は脇をしめることを意識しましょう。
※この時、杖が滑ってしまうことがありますので、「杖を床に押し付けながら杖を前後に倒す」という点を意識してみて実施してみてください。
◎上下に動かす
◎前後に動かす
※前に動かすときは、肘を伸ばし肩甲骨を突き出すようにします。肘を曲げる時は脇をしめることを意識しましょう。
この練習は、横向きで実施するため重力を応用できるという点がポイントとして挙げられます。
座ったり立った状態で腕を上に挙げようと(いわゆるバンザイ動作)することは、片麻痺の方にとってはある程度の随意性がないと難しいかと思います。しかし、横向きで杖を使い動かすと、重力の作用で、より大きく肩の運動を生じさせる事ができます。また、杖を動かしているということを視覚的に確認することができますので、「自分の意思で動かそうとしたら動いた」という経験をする事にもつながります。
このようなフィードバックが得られることも、この練習を提案する理由の一つになります。
注意点としては、杖から手が落下してしまうと、肩を痛める危険性がある点です。
そのため、この練習を実施する際も担当セラピストに確認することが望ましいです。
無理のない範囲で、実施を検討してみてください。
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