補助具を使用した手の訓練

つまみ動作に活用できる簡易補助具

以前の記事でスパイダースプリントを紹介しました。
https://www.pieces-ccp.com/column/detail/?id=203

今回は、もう少し簡易的に作成ができる補助具の紹介になります。

片麻痺の方の親指と人差し指のつまみ動作では、臨床的に以下のような問題が観察されることが多いです。

・親指と人差し指が協調的に動かすことができず、人差し指が先行して曲がってしまう
・指尖つまみができず、横つまみになりやすい(指の腹同士でうまくつまむことができない)
・指の第二関節が過剰に曲がってしまい、つまみ動作が難しい

など、あくまで一例ですが悩んでいる方は多いかと思います。


そんなときに提案したいものとして、ホースを使った補助装具があります。

下の写真のようにホースを指の長さに合わせた後、切り抜き、親指と人差し指にはめこむだけです。





これを使うと、ホースの弾力性で指が開きやすくなり、つまみ動作が実施しやすくなることがあります。

手関節の背屈(手首を反らせる動き)が難しい方には、これに加えてキネシオテープで背屈を補助する、電気刺激と併用するなどの方法を選択するケースもあります。


いずれも、万能ではなくその方の状態により適するケースとそうでないケースがありますが、少しでもこのような補助具を使うことで、動きを思い出すことができれば、出来る課題も増えていくので、積極的に我々としては提案していきたいと考えています。
 

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