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片手での生活動作の工夫~片手で洗濯ばさみ操作~

片手でタオルを干すときどうする?

スタッフの石川です。

麻痺が重度の方にとっては、機能低下の程度によりますが、麻痺側の手足は生活の中でなかなか使用することが難しく、生活動作の上達のために、動きやすい片手足のみでの動きを習得する必要があります。

そうなると、右利きの方が、左手主体で行わなければならない、いわゆる「利き手交換」が必要となる方も少なからずいらっしゃいます。

今まで右で箸やペンを使っていたのが、左手で行わなければならないとなると、実際にやってみると相当な難易度であることは誰もが知るところです。

そのため、リハビリでも、麻痺側の随意性の向上のためにアプローチをするだけでなく、必要がある方に対しては非麻痺側の機能訓練や操作練習を行うことがあります。

今回は、私が担当した方の経験例を踏まえた上で、洗濯干しの作業工程のひとつである、「洗濯ばさみで物品を挟む操作」について、片手で行えそうな効率的な方法を紹介します。


●衣服やタオルの挟みたい部分を、薬指・小指で横から挟むようにして持ちます。






















●親指・人差し指の2指、もしくは中指含めた3指で洗濯ばさみの取っ手をつかみ、つまんで広げ、衣服やタオルの端を挟みます。





















薬指・小指で持つ際に、衣服の洗濯ばさみで挟む長さ分のゆとりを空けておくことが、この方法の中でも重要なポイントとなります。

あとは、洗濯ばさみをつまむ力です。力が必要な洗濯ばさみもありますので、できれば少しの力で済むような柔らかい洗濯ばさみを使用できると望ましいです。


実際に同じような悩みを抱えている方に何かのヒントとなれば幸いです。

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