【身近な便利グッズ検証シリーズ①】オープナー

オープナー使用方法

最近の100均やホームセンターなどでは非常に便利なグッズが販売されています。

『検証シリーズ』では、実際に商品を使用してみて、どういう方に適応できそうかを考えてみたいと思います。

今回は、片麻痺や握力低下などでペットボトルの蓋が開けづらい方に対して、100均で売っているオープナーという商品がありますので紹介したいと思います。



ダイソーやseriaなど、販売店により形や大きさが異なります。



【使用方法】

穴の部分にペットボトルの蓋部分を入れ、オープナーを回します

オープナー使用してみた感想

かなり硬く締められているものでも、通常よりも簡単に、かつ、少ない力で開けることができました。

実際に使用するにあたっては、片手でペットボトルを把持して動かないように固定する必要があり、またオープナーを持つ手も、オープナーをつまんで把持する力が必要であります。

このような両手の連動した動作のことを、リハビリ専門用語で「協調動作」と呼んでおり、難易度が比較的高い作業行程となります。

通常、ペットボトルの蓋を開ける際には、蓋をつまむ力、肩・肘・手首・指の各々の関節の動き(分離運動)が必要となり、より難易度が高い連続した複雑な動作となります。

しかし、オープナーを使うことにより、指や手首は固定するように把持する動きが主となることで分離運動の要素が少なくなり、作業工程としては少し簡易化されます。

片麻痺を呈している方でも、麻痺側の手が、ペットボトルを把持できる、もしくはオープナーを握る動きができるレベルにあれば、ぜひご利用いただける商品になっているかと思います。

もし使用することが難しい場合は、前項で触れた、段階付けや環境設定の検討が必要かと思われますので、決して無理はせず、ご自身の状態に合った達成可能な作業や環境を整えていくことを優先していきましょう。

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