握り・つまみの種類

握りの種類

以前の「課題の段階付けについて」の記事では、課題指向型訓練における 『shaping』 とtask practiceなどについてお伝えしました。
 
その中でも、段階付けの一つの要素として、手のにぎり方やつまみ方にも色々な種類があり、人の身体機能、物品の形状や動作の目的などの違いによって、どの方法が適しているかが異なり、また難易度も変動します。
 
そこで、どのような握り方やつまみ方があるのか、ここではいくつかご紹介させていただきます。
 

・強いにぎり(パワーグリップ)
包丁やフライパンの取っ手などをにぎる際の動き。人差し指~小指の4指の握る力を主に発揮し、親指も補助的に把持することで対象物の固定を支えている。
 




















・筒状にぎり
棒のようなものをつかむ動き。対象物の大きさや形状に合わせて手指を広げて伸ばし、親指と人差し指~小指の力がバランスよく拮抗することで安定して把持できる。


 
・球状にぎり
ボールなど球状のものをつかむ動き。手指を大きく広げて伸ばし、対象物の大きさや形状に合わせてにぎる力が必要。
 





















・鉤型にぎり(ひっかけにぎり)
人差し指~小指の4指を曲げた状態で保持し、そこに物を引っ掛けるように把持する動き。
鞄などをつり下げて持つ際に使用される。











 

つまみの種類

・指腹つまみ
指の腹でつまむ動き。えんぴつやひもなど多数の物品を扱う際に最も使用されるつまみ方で、力も発揮しやすい。親指・人差し指で行う2点つまみ、親指・人差し指・中指で行う3点つまみなどいろいろな方法がある。
 




















・指尖つまみ
指の先でつまむ動き。細いピンや粒などを扱う際に使用されるつまみ方で、巧緻性が必要とされる。爪が物を支持するのに重要な役割を果たすこともある。





















・側方つまみ
親指と人差し指の側面でつまむ動き。かぎなどを操作する際に使用される。かなり強い力も発揮できる。
 
 
 


















代表的なものを挙げさせていただきましたが、細かくみていくと、さらに多様な種類のつかみ方やつまみ方もあります。
 
また、手の役割や機能は、つかむ・つまむだけに限らず、押す・押さえる・引き寄せる・なでる・合図する・識別する・・・などなど、多岐に渡る種類があります。
 
 
保険外リハビリ施設「PIECEs」でも、それぞれの方の現在の状態に合わせて、上記の視点を踏まえた目標設定や課題指向型訓練を実施しています

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