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【開催報告】「脳卒中当事者による講話&片手で出来る絵画ワークショップ」の感想

2024/11/17

11月16日(土)にPIECEsの施設にて、初めてのご利用者様による講話&ワークショップのイベントを開催しました!!


講師の江原様は2015年に脳出血を発症し、その後リハビリを経て現在はアトリエ教室、個展開催、造形制作などで、ご活躍されている方です。

この度ご縁があり、一緒にイベントを開催させて頂く運びとなりました。


定員15名のところ、今回は合計12名(+赤ちゃん)にご参加いただきました!


第一部では、「-限りある時間をいかに生きるか-私の命の使い方」というテーマで、江原様のこれまでの人生などをお話頂きました。
 

↑担当療法士から、これまでの経過や現在の症状などに関しての説明を最初に行いました。
 
 

↑江原様の講話の様子。失語症の影響により、言葉の出にくさなどがありながらも、熱量の高い、メッセージ性のあるお話でした。


第二部では、「片手で出来る!絵画ワークショップ」ということで、割り箸と墨汁を使った絵画体験ワークショップを行いました。

江原様は、これまでデイサービスなどで絵画指導を行った経歴もあり、その中で培われた、『誰もが簡単かつプロっぽく描ける手法』として、今回の割り箸と墨汁、パステルを使って絵を描く方法をぜひ伝えたいということで、今回のワークショップに至りました!
 
 
↑まずは、割り箸を使い、墨汁で大枠の形を描きます(今回は、トマトとオクラがモデルでした)
割り箸は割って尖った先端をペンとして使います。江原様曰く、この割り箸を使うことで『味のある絵になる』ということでした。

 
↑赤いトマトと緑のオクラの場合、黄色を下地の色にすると、きれいになるそうです。皆様黄色のパステルを綺麗に塗っていました!
 
↑それぞれ色をつけ、最後に影をいれます。
 
↑サインを付け、フレームに入れて完成です!同じものを描くのに、皆様それぞれ異なる作品ができました!



今回、初めて当事者の方を講演者として迎え、講話&ワークショップというイベントを開催しました。

非常に印象深かったのが、第一部の講話の中で江原様が「絵を描くことがとても良いリハビリになる」と表現されていたことです。
普段、絵に興味がない人からすると、『絵を描く』という事と『リハビリ』が結び付くというのは、考え難いことかもしれません。
ですが、被写体をよく観察すること、観察したものをを表現する(アウトプットする)こと、色彩選び、色の調和など、随所にリハビリに必要な要素が含まれているということを、私自身今回のワークショップを通して再認識しました。
また、割り箸を使い、例えば線が揺れてもそれが作品として味わい深くなるということも、麻痺側を用いたアクティビティとして、非常に有効な印象を持ちました。

今回のイベントを通して、何よりも当事者の体験や感じていること、それを普段の会話場面でなく、講話という形でお聞きすることにとても価値があると改めて感じました。

来年は、今回のようなイベントを定期的に実施していきたいと考えております!

今回講師をされた江原様及び、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!


 

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