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第8回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会に共同演者として演題を出しました

2024/11/04

11月1日(金)~11月3日(日)に開催された第8回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会に、代表の中嶋が共同演者として演題を出しました。

タイトルは「生活期脳卒中者の上肢運動麻痺に対するフロッシング介入効果について」です
 

フロッシングとは、フロスバンドと呼ばれるゴム製のバンドを利用して関節可動域の増加や動作時の違和感の緩和を目指すコンディショニングツールのことです。
 

※↑株式会社サンクト・ジャパンのコンプレフロス


フロッシングを行うことで、fasciaと呼ばれる線維性結合組織の滑走性を高め、関節可動域の向上や疼痛緩和などが期待できることが報告されています。

このフロッシングを用いた介入を、当施設の脳卒中症例の方に実施した報告が、今回の演題内容になります。

介入の様子を少しだけご紹介すると、以下のように麻痺側の手~前腕にかけてフロスバンドを巻き、他動的な関節運動を実施しました。
 



 


麻痺側の痙縮は、中枢性の問題だけでなく、生活期の方は特に二次的に生じる末梢の問題も指摘されています。

つまり、麻痺側を動かせないことによる(不動による)、結合組織のスティフネス(硬くなってしまう状態)が生じ、筋紡錘と呼ばれる筋の長さを感知する受容器の感度が高まり、痙縮が増強されてしまうというメカニズムです。

今回このフロスバンドを用いた介入は、末梢組織自体に対するアプローチとして有効かどうかを、一人の症例を通して経過の評価を行ったものになります。

即時的な変化は得やすいですが、長期的な痙縮の軽減などに効果があるかは、これから検証が必要な状況です。
また、バンドを巻くので、不快感を伴いやすい場合がありますので、すべての方に適応になるわけではない点も注意が必要だと感じました。


今後、当施設としても、研究アドバイザーと一緒にこのような研究活動にも力を入れていきたいと考えております。


自費リハビリ施設『PIECEs』では、脳卒中やパーキンソン病、整形疾患などの後遺症に悩まれる方を対象に自費リハビリを提供しています。

お困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください

※施設利用者様の声はこちらから


参考:株式会社サンクト・ジャパンHP


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